木ずり下地は、森林資源の有効活用

『瀬戸漆喰』を用いた壁の下地には、通常木造住宅の内壁下地に用いるせっこうボードは使わず、『木ずり下地』を使用します。巾30㎜×厚さ15㎜の木ずり板をすのこ状に柱に打ちつけ、その上に漆喰を塗っていく工法です。この下地の作り方は、明治中期に学校や庁舎、住宅など、洋風建築(例えばフランクロイド・ライト設計の東京・池袋にある「自由学園」)に使用されてきた方法ですが、施工養生期間が長く、ひび割れ防止の加工が必要なことや、近年、せっこうボードの普及により、あまり施工されなくなってきた経緯があります。しかし、無垢の木を使う木ずり下地には、それ自体の調湿性と、隙間によって湿気を逃がす役目をしますので、体にやさしく過ごしやすい「呼吸する家」をつくることができるのです。
また、約30坪の住宅の内外を『瀬戸漆喰』で施工した場合、下地に木ずりを使用するため約4立米〜 5立米の木材が必要になります。これは、1軒あたりの構造材の使用量の半分にあたり、一般的な住宅より多くの木材を使うことがわかります。多くの木材を使うことによって、森林整備にも役立ったり、新たな雇用が生まれるなど、森林資源の大いなる活用に結びつきます。

 

フォレストパネルを使って工期を短縮

  

従来、木ずり(「木小舞(きごまい)」とも呼びます)は、現場で1本1本間隔を開けて打ちつけていたため、大変な労力と時間がかかっていました。

各規定の間隔を空けて打ちつけたパネル『フォレストパネル』で施工することによって、大工1人が1日平均30平米~40平米も施工できるようになり、大幅な工期短縮ができるようになります。このパネルは、漆喰だけでなく土壁にも使用することができます。


また製材した際に出る、本来捨ててしまうような端材などを使用することにより、森林資源を無駄なく使用可能で環境に良い工法です。

 
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